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「プライベートバンクとは何か?」
―日本ではわけのわからないことになっている―
プライベートバンクとは何でしょうか。これは基本的な、しかし重要な問いです。しかもその重要性は、ますます高まりつつあります。
それというのも、日本でも「プライベートバンク」「プライベートバンキング」という語を社名に用いている団体や会社が散見されるようになったからです。そのような会社が本当に「プライベートバンク」と言えるのか、「プライベートバンキング」を提供しているのかを、見極めなければならなくなったのです。
とはいえ、「プライベートバンク」にしても、「プライベートバンキング」にしても、法的に定められた定義があるわけではありません。ですから、たまたま声の大きい会社があって、「わが社こそプライベートバンクであり、わが社の提供するようなサービスをプライベートバンキングというのだ」と言い続け、それが定着してしまえば、まかり通ってしまう可能性があります。
もちろん、だからこそ、ここで定義を再確認する必要があるわけです。
「プライベートバンク」の最も簡単な定義は、「プライベートバンキングを提供する銀行(金融機関)のことである」というものです。
けれども、これでは定義になっていません。それでは「プライベートバンキングとは何か」ということなり、「プライベートバンキングとは、プライベートバンクの提供するサービスのことである」となって循環してしまうからです。
そこで、いわゆるプライベートバンクがどんなサービスを提供しているかと言えば、最大公約数的には「主として富裕層を対象とするポートフォリオ・マネジメント・サービス」なのですから、「そんなことなら、わが社でもやっている。だったら、わが社もプライベートバンクだ」ということになります。
それが今の日本の状況であると言えるでしょう。
なぜこういうことになるかと言えば、「プライベートバンク」とは、ヨーロッパの中でも特異な国であるスイスの歴史と文化とともに発達してきたものなのに、歴史的・文化的な条件が全く異なる日本で、表面だけを真似しようとするからです。
「プライベートバンクとは何か」という問いに答えるのが容易でないのも、これがスイスの歴史や文化と深くかかわっているからです。
その歴史や文化について詳細を述べるのは別の機会に譲りますが、ある銀行や金融機関が「プライベートバンク」かどうかということは、言葉の定義の問題というよりは、その背負っている歴史や文化、それらに裏打ちされた行動や態度の問題であるということは、覚えておかれるといいと思います。
例えば、スイスのプライベートバンクであれば、派手な宣伝もしないし、セミナーを開いて人を集めたりもしないでしょう。プライベートバンクが「プライベート」(ひそかな、秘密の)と称せられるゆえんです。
「プライベートバンク」がやたらと目立ちたがるということは、スイスではあり得ないのです。
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